ある月、クレジットカードの請求額が70万円を超えました。
画面に表示された金額を見て、
「さすがに、これはまずいかもしれない。」
と思いました。
もちろん、すべてが普段の生活費だったわけではありません。
税金の支払いもありました。
家族で出かけた費用も重なっていました。
だから、70万円をそのまま「毎月使っている金額」と考える必要はありません。
それでも、その数字を見たことで、私は初めて家計ときちんと向き合うことになりました。
育休に入って収入が減っているのに、
働いていた頃と同じ感覚でお金を使い続けることはできない。
分かっていたはずのことが、そのとき急に現実になりました。
育休前は、「収入があるから大丈夫」と思っていた
育休に入る前、私は家計簿を細かくつけていませんでした。
毎月の収入があり、住宅費や食費、保険料などを払っても、ある程度は貯蓄や投資に回せていたからです。
もちろん、何でも好きなだけ買っていたわけではありません。
大きな買い物をするときは考えるし、不要なものを次々買うタイプでもない。
だから、
「そんなに無駄遣いはしていない。」
と思っていました。
でも、育休に入り、収入が大きく減ってから気づきました。
無駄遣いをしていないことと、今の収入で続けられる家計であることは、別の話でした。
一つひとつは必要な支出でも、積み重なれば大きな金額になります。
そして、働いていた頃には問題なく払えていた金額でも、収入が変われば同じようにはいきません。
私が資産形成を始めた理由には、子どもとの時間を大切にしたいという思いもありました。
食費を見直して気づいた「時間を買うお金」
最初に気になったのは食費でした。
スーパーで使っている金額だけを見ると、それほど多くないように感じていました。
でも改めて確認すると、スーパー以外にも、
食材宅配、ミールキット、ネットで購入する食品、時々使うデリバリー。
いくつもの支払いがありました。
合計すると、思っていた以上の金額です。
ただ、ここで全部をやめればいいとは思いませんでした。
小さな子どもがいる今、買い物や料理に使う時間を減らせるサービスには、大きな意味があります。
夕方、子どもの機嫌を見ながら一から献立を考え、買い物へ行き、料理をする。
その負担を減らしてくれるなら、
食費の一部は「食べ物」だけではなく、「時間」を買うためのお金でもあります。
だから私は、
「高いから全部やめる」
ではなく、
残したい便利さと、減らせる便利さを分ける
ことにしました。
毎日の負担を大きく減らしてくれているものは残す。
一方で、なんとなく使っているデリバリーなどは回数を減らす。
便利さをゼロにするのではなく、今の暮らしに本当に必要かを考えることにしました。
子どものものは、安さだけでは決めたくない
家計を見直していると、
「もっと安いものに変えられないかな」
と考えるようになります。
でも、子どもに関するものまで、すべて価格だけで選びたいとは思いませんでした。
毎日使うもの。
安全に関わるもの。
子どもが快適に過ごすためのもの。
そこは、今の私にとって大切にしたい支出です。
もちろん、高ければいいというわけではありません。
必要以上に買わない。
代用品があれば比較する。
そうした工夫はします。
それでも、
「安いから」だけを理由に選ばないものがあってもいい。
家計を見直すことは、何もかも最安値にすることではないのだと思うようになりました。
旅行も、ゼロにはしたくなかった
もう一つ大きかったのが、旅行や家族でのお出かけです。
節約だけを考えるなら、真っ先に削りやすい支出かもしれません。
でも、私はここもゼロにはしたくありませんでした。
子どもと一緒に行った場所。
初めて見た景色。
家族で過ごした時間。
そういう経験も、今の私にとって大切だからです。
だから、
「旅行に行かない」
ではなく、
早めに予約する。
同じ条件なら安いプランを探す。
回数や宿泊費のバランスを考える。
そんなふうに、やめるのではなく、続けられる形へ変えていくことにしました。
小さな固定費も、改めて見直してみた
大きな支出だけでなく、小さな固定費も確認しました。
サブスクリプション。
クレジットカードの年会費。
今はあまり使っていないサービス。
一つひとつを見ると、月数百円、数千円のものもあります。
それだけなら、
「まあ、いいか。」
と思ってしまいます。
でも、毎月、毎年続いていくものだからこそ、
今の生活でも本当に使っているか
を一度立ち止まって考えることにしました。
金額が小さいから放置するのではなく、
「これは今も払う価値がある?」
と確認する。
それだけでも、家計への向き合い方が少し変わった気がします。
NISAも「続けること」だけを目的にしない
私はこれまで、将来のために投資を続けてきました。
もともと投資に不安を感じていた私が、資産形成を始めたときのことは、「投資が怖かった私が、資産形成を始めるまで」にまとめています。
NISAもできるだけ止めたくないと思っています。
でも、家計を見直していて、
投資を続けるために、今の生活資金が苦しくなってしまったら本末転倒なのではないか
とも考えるようになりました。
長期の資産形成は大切。
でも、今必要なお金も大切です。
だから、
「一度始めたから、何があっても同じ金額を積み立て続ける」
のではなく、
収入や生活の状況に合わせて、積立額を調整してもいい。
投資をやめるのではなく、今の家計に合うペースにする。
そう考えると、少し気持ちが楽になりました。
家計を見直しても、節約だけですべて解決するわけではなかった
一つずつ確認していくと、減らせそうな支出はありました。
食事サービスの使い方。
デリバリーの回数。
旅行の予約方法。
サブスクや固定費。
合計すれば、家計を今より軽くすることはできそうです。
それでも、住宅費など簡単には変えられない固定費があります。
子どもとの生活で残したい支出もあります。
そして、育休中は収入そのものが減っています。
つまり、
家計を整えるだけでは、すべてが解決するわけではありません。
ここまで考えて、私はようやく、
「節約すること」と同時に、
これから収入をどう作っていくか
も考える必要があるのだと思うようになりました。
だから今は、投資だけに頼るのではなく、ブログや発信など、小さくても自分で作れる収入源にも挑戦しています。
まだ、家計を支えられるほどの収入にはなっていません。
それでも、まずは月3万円。
小さな目標から、一つずつ育てていきたいと思っています。
「何を削るか」より、「何を残したいか」
家計を見直す前の私は、
節約というと、
「何をやめるか」
「どこを削るか」
を考えるものだと思っていました。
でも実際に一つずつ支出を見ていくと、少し違いました。
私が本当に考えたかったのは、
どんな暮らしを残したいのか。
ということだったのだと思います。
子どもとの時間。
毎日の家事を少し楽にしてくれるもの。
家族で出かける時間。
将来のための資産形成。
どれも全部、今までと同じように続けることはできないかもしれません。
でも、大切なものまで全部手放す必要もありません。
減らせるものは減らす。
残したいものは残す。
そして、必要なら収入を増やす方法も考える。
無駄を探して自分を責めるのではなく、大切なものを残しながら、続けられる家計に変えていく。
今の私にとって、家計を見直すというのは、そういうことなのだと思っています。

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