投資信託と個別株の違いは?初心者の私が両方やって感じたこと

投資信託と個別株の違いを初心者の実体験から紹介する記事のアイキャッチ画像

育休に入ったら、仕事をしていた頃より株価をこまめに確認できる。

そう思っていました。

仕事をしていた頃は、仕事と家事で一日が終わり、投資についてゆっくり考える時間はほとんどありませんでした。

でも育休中なら、少しは時間に余裕ができるかもしれない。

そんなふうに考えて、これまで続けていた投資信託に加えて、個別株にも挑戦してみることにしました。

もう一つ、理由がありました。

育休に入り、収入が減ったことです。

投資信託は長期の資産形成として積み立てていて、基本的には途中で取り崩すつもりはありません。

一方、個別株なら、うまく売買できれば短期的に利益を得られる可能性もある。

「少しでも生活費の足しにできたら」

そんな気持ちもありました。

ところが、実際に始めてみると、投資信託とは思っていた以上に違いました。

どの銘柄を買うのか。
いつ買うのか。
いくらで買うのか。
下がったらどうするのか。
上がったら、いつ売るのか。

自分で決めることが、とにかく多い。

そして、「育休中なら株価を見やすい」という予想も、少し違っていました。

個別株を始めて2か月ほど。

当初は短期売買を考えていた私ですが、今は、

「そもそも短期売買は、今の私の生活に合っているのだろうか?」

と考えるようになりました。

この記事では、投資信託を続けてきた私が個別株にも挑戦してみて、実際に感じた違いや難しさを、初心者の立場からまとめます。

どちらが優れているかを決めるのではなく、

「自分の生活には、どんな投資の仕方が合っているんだろう?」

と考えるきっかけになれば嬉しいです。

※この記事は私自身の投資経験について書いたもので、特定の金融商品や銘柄の購入・売却をすすめるものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。


目次

投資信託から個別株へ。育休中に挑戦してみようと思った

私が最初に投資を始めたきっかけは、

「貯金しているだけでは、なかなかお金は増えない」

と感じたことでした。

それまでの私は、「投資=難しいもの」「お金が減りそうで怖いもの」というイメージを持っていました。

それでも周囲に投資をしている人がいたこともあり、NISAやiDeCoについて調べるようになりました。

もちろん、投資なので損をする可能性はあります。

それでも当時の私は、NISAやiDeCoのような税制優遇制度を知ったことで、それまで漠然と抱いていた「投資=危ないもの」というイメージが少し変わり、まずはやってみようと思えるようになりました。

そして、オルカンやS&P500に連動する投資信託を中心に積み立てを始めました。

最初の頃は、自分のお金が増えたり減ったりするのが気になって、証券口座を何度も確認していました。

でも、投資信託を続けていくうちに、少しずつ付き合い方が変わりました。

短期的には大きく値下がりすることもある。

それでも私は、毎日の値動きを追いかけるより、長い時間をかけて資産形成していくものとして考えるようになりました。

そんな私が、再び投資について積極的に考えるようになったのが育休中です。

きっかけの一つが、『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』という本でした。

育休中でなければ、おそらく手に取っていなかったと思います。

「仕事をしていた頃より投資について勉強しやすい今、もう少し積極的に取り組んでみたい」

そう思うようになりました。

さらに、育休で収入が減ったことで、

「長期の資産形成とは別に、短期的にも少し利益を得られたら」

という気持ちもあり、それまで敬遠していた個別株に挑戦してみることにしました。

私が投資を始めた頃のことは、こちらの記事にも詳しく書いています。


投資信託は、一度方針を決めると続けやすかった

振り返ってみると、私にとって投資信託は、最初に方針を決めてしまえば比較的続けやすい投資でした。

もちろん、投資信託にもたくさんの商品があります。

それでも調べていく中で、私はオルカンやS&P500に連動する投資信託を中心に積み立てていこう、と決めました。

一度そこまで決めると、

「今日は何を買おう?」
「今買うべき?」
「明日まで待った方がいい?」

と毎日のように考える必要はありませんでした。

積立設定をして、基本的には長期で保有する。

これが、私の投資信託との付き合い方になりました。

相場全体が下がれば、資産額が大きく減ることもあります。

過去の相場が回復してきたからといって、今後も必ず同じように回復する保証はありません。

それでも私自身は、長期で投資する方針を決めていたことで、短期的な値下がりだけを見て慌てることは以前より少なくなりました。

ところが、個別株を始めてみると、この感覚が大きく変わりました。


個別株を始めたら「自分で決めること」が一気に増えた

最初に戸惑ったのが、銘柄選びでした。

「そもそも、何を基準に会社を選べばいいんだろう?」

というところから始まります。

短期間の値上がり益を狙うのか。
長く保有するのか。
配当を重視するのか。
株主優待を楽しみたいのか。

目的によって、見る銘柄も変わってきます。

さらに、「この会社を買いたい」と思っても、

「今の株価で買っていいのか。もう少し待つのか」

という判断も必要です。

企業について調べ始めると、今度はPER、PBR、EPS、配当利回りなど、知らない言葉が次々に出てきました。

「全部理解してから買った方がいいのかな」

と思う一方で、

「全部分かるようになるまで待っていたら、いつまでたっても始められないのでは?」

とも思いました。

そこで、分からないことはその都度調べながら、少しずつ実際の投資にも挑戦してみることにしました。

PERとPBRも、最初は「数字が低ければいいのかな?」くらいの理解でした。

実際に銘柄を見るようになって初めて、

「そもそも、この数字は何を表しているんだろう?」

と疑問を持ち、勉強するようになりました。

PERとPBRについては、こちらの記事にまとめています。

AIも投資を勉強するために使うようになった

個別株を始めてから、AIを使う機会も増えました。

分からない投資用語を質問したり、企業について調べるポイントを整理したり、株価が大きく動いたときに考えられる要因を調べるきっかけにしたり。

もちろん、AIの回答がいつも正しいとは限りません。

企業から発表されている情報やニュースなども確認しながら、最後に買うか、売るか、保有するかを決めるのは自分です。

それでも、

「何が分からないのかすら分からない」

状態だった私にとって、AIは投資について学ぶ入口の一つになりました。

「指値」と「成り行き」から分からなかった

ようやく買いたい銘柄が決まっても、まだ分からないことがありました。

注文画面に出てくる「指値」と「成り行き」。

最初は、

「どっちを選べばいいの?」

というところからでした。

何を買うか。
いくらで買うか。
いつ買うか。

実際にやってみて初めて、個別株は自分で判断する場面が多いと感じました。


買うのも難しい。でも、売るのはもっと難しかった

最初は、自分なりに「このくらいの株価なら買いたい」と考えて指値注文を出しました。

でも、株価がそこまで下がらなければ注文は成立しません。

「今日も買えなかった」

という日が続きました。

少し価格を変えて、また注文する。

それでも約定しない。

そうしているうちに、

「このままだと、いつまでたっても買えないのでは?」

という気持ちも出てきました。

そして、ようやく買えた。

そのときは嬉しかったのですが、あとから振り返れば、もっと安く買えるタイミングもありました。

「買えない」と焦って、結果的に高いところで買ってしまった銘柄もあります。

もちろん、株価の底を事前に正確に知ることはできません。

それでも、

「買えないからといって、焦って追いかける必要はなかったのかもしれない」

というのは、実際に経験して学んだことの一つです。

そして意外だったのが、私にとっては買うこと以上に、売ることが難しかったことでした。

上がれば、

「もう売った方がいい?」
「まだ上がるかもしれない?」

と迷います。

下がれば、

「このまま持っていて大丈夫?」
「損切りした方がいい?」

と不安になります。

個別株を始めて2か月以上たった今も、私はまだ保有している個別株を一度も売却していません。

売り注文を出しても、希望した価格まで届かず、約定しなかったこともありました。

短期売買をするつもりで始めたのに、実際には「短期売買」と呼べるほど売買できていない。

これは、自分でも想像していなかったことでした。

だから最近は、

「短期売買は、今の私の生活にはあまり合っていないのかもしれない」

と考えるようになりました。

まだ、答えは出ていません。

でも、実際にやってみなければ、自分にどんな投資の仕方が合うのかをここまで考えることもなかったと思います。


同じ値下がりでも、投資信託と個別株では気持ちが違った

もう一つ意外だったのが、値下がりしたときの自分の気持ちの違いでした。

投資信託も個別株も、値下がりすることはあります。

それでも投資信託については、「長期で保有する」と最初に方針を決めていることで、以前ほど毎日の値動きを気にしなくなりました。

一方、個別株が下がると、

「このまま下がり続けたらどうしよう」

と不安になります。

一時的な値下がりなのか。
何かニュースがあったのか。
決算はどうだったのか。
このまま保有していていいのか。

気になることが、一気に増えました。

企業から発表されている情報やニュースを確認したり、AIも使いながら考えられる要因を整理したり。

個別株を始めて気づいたのは、

株価を見る時間だけでなく、「なぜ動いたんだろう」と考える時間も増える

ということでした。

同じ「投資」でも、私にとっては時間だけでなく、気持ちの使い方まで違いました。


「育休中なら株価を見られる」は、思っていたほど簡単ではなかった

個別株を始める前、

「育休中なら、仕事をしているときより株価を確認しやすいかもしれない」

と思っていました。

これは、半分はその通りでした。

仕事をしていた頃より、育児の隙間時間に投資について調べたり、本を読んだりすることはできます。

でも、

「勉強する時間を見つけられること」と、「自分が見たい時間に株価を見られること」は、まったく別でした。

朝は、子どもの朝寝の寝かしつけ。

朝食や離乳食を準備して、洗濯などの家事をしていると、

「あれ、もうこんな時間?」

気づけば、午前の取引時間が終わっています。

「午後こそ」

と思っていても、大人の昼食を準備して、今度は昼寝の寝かしつけ。

午後には散歩へ出かけることもあります。

帰ってくる頃には、午後の取引時間も終わっている。

それなら米国株ならどうだろう。

子どもが寝たあとなら、ゆっくり確認できるかもしれない。

そう思っても、一日育児をしたあと。

子どもを寝かしつけながら、私もそのまま寝落ち。

翌朝になって、

「昨日、確認しようと思っていたのに」

となることもあります。

もちろん、本当に確認しようと思えばできます。

子どもが遊んでいる横でスマホを開くこともできる。

でも、そこで私は少し考えるようになりました。

そこまでして、私は株価を見たいのだろうか。


両方やってみて感じた、一番大きな違い

投資信託と個別株を両方やってみて、私が特に違いを感じたところをまとめると、こんな感じです。

私が感じた違い投資信託個別株
何を買うか一度方針を決めると迷うことが少なかった銘柄選びで迷うことが多かった
買うタイミング積立設定後はあまり意識しなかった「いつ・いくらで買うか」を考えることが増えた
売るタイミング長期保有のつもりなので、ほとんど考えていない利確・損切りなど、売る判断にも迷う
値下がりしたとき毎日の値動きから距離を取りやすくなった「なぜ下がった?」と気になりやすい
使う時間一度仕組みを作ると、あまり時間を使わなくなった株価や企業について調べる時間が増えた
私自身の感覚受け身でも続けやすいより主体的に向き合う

※これは、私自身の投資方法や経験から感じた違いです。投資信託・個別株すべてに当てはまるものではありません。

表にしてみると、私が一番大きな違いだと感じたのは、「自分で判断する場面」と「投資に使う時間」でした。

投資信託と個別株。

両方を経験した今、その違いを自分なりに表すなら、

投資信託は「受け身でも続けやすい投資」、個別株は「より主体的に向き合う投資」

なのかなと思っています。

もちろん、これはあくまで私の場合です。

投資信託でも、自分で商品や金額を決める必要があります。

個別株でも、長期保有を前提にすれば、毎日株価を確認する必要はないと思います。

それでも私の場合、投資信託は一度方針を決めてからは、毎日の値動きと少し距離を置けるようになりました。

個別株では、自分で考え、判断する場面が一気に増えました。

その分、面白さもあります。

企業について調べたり、知らなかった言葉を理解したり。

実際に自分のお金で投資したからこそ、「もっと知りたい」と思うようになったこともたくさんあります。

やってみなければ分からなかったことでした。

だから今は、

「投資信託と個別株、どちらがいいのか」

よりも、

「今の自分の暮らしには、どんな投資との付き合い方が合っているのか」

を考えるようになっています。


子どもとの時間を大切にするための資産形成だから

私が資産形成を続けている理由は、ただ資産額を増やしたいからではありません。

もちろん、お金が増えたら嬉しい。

将来への安心も欲しい。

でも、子どもが生まれてから、私にとってお金を貯めたり増やしたりする意味は少し変わりました。

お金があることで、働き方や暮らし方の選択肢を増やしたい。

そして、できることなら、今しかない子どもとの時間も大切にしたい。

そう思っています。

だから、個別株を始めて株価を気にする時間が増えたとき、少し立ち止まりました。

育児の合間にスマホを開けば、株価を確認できます。

でも、

子どもとの時間を大切にしたくて資産形成をしているのに、その資産形成のために子どもとの時間を使いすぎてしまったら、本末転倒なのではないか。

そう思ったのです。

個別株を始めたことを後悔しているわけではありません。

以前より投資について勉強するようになり、知らなかったことを知る面白さも感じています。

これからも、興味を持ったことにはいろいろ挑戦してみたい。

一方で、短期売買は、今の私の生活にはあまり合っていないのかもしれません。

個別株を続けるのか。

続けるなら、短期的な値動きを追うのではなく、もう少し長く保有するのか。

配当を重視するなど、違う付き合い方を考えるのか。

それとも、投資信託を中心にして、個別株に使う時間を減らすのか。

まだ、答えは出ていません。

でも、実際にやってみたからこそ、

「これは楽しい」
「これは難しい」
「これは今の生活には合わないかもしれない」

と、少しずつ分かってきました。

投資方法を考えるとき、リターンやリスクだけでなく、

「その投資に、自分の時間をどのくらい使いたいのか」

という視点も、私には大切なのだと思います。

資産形成は、この先も長く続いていくもの。

だからこそ、資産を増やすことだけに夢中になって、今しかない時間を使いすぎないようにしたい。

子どもとの時間も大切にしながら、無理なく続けられること。

そして、興味を持ったことには、ときどき新しく挑戦してみること。

そのバランスを取りながら、

これからも、自分の暮らしに合った投資との付き合い方を探していこうと思います。

育休中の資産形成について考えたことは、こちらの記事にも書いています。

※この記事は、投資信託と個別株を実際に経験した私個人の感想をまとめたものです。特定の金融商品や銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。

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